頑張る人の夢を応援したい

企業・団体名:株式会社I.S.コンサルティング
http://www.is-consulting.co.jp/

ISコンサルティング集合写真

「障害のあるなしに関わらず、自分の可能性を信じていれば、夢への道は開けていきます」そう語ってくださったのは、運転免許資格取得の支援や海外への留学支援、奈良県で高卒資格取得をサポートするフリースクール(2015年4月~)を運営するI.S.コンサルティング。現在、発達障害のある方を4名雇用し、実習生も多く受入れています。どのような想いで受入れているのでしょうか。代表取締役の今井真路さんにお話をうかがいました。

発達障害のある方も、そうでない方もみんな特別

Q.実習生受入れ・障害者雇用に取り組むきっかけや目的はなんですか?

会社を起業した一番の想いは、「頑張っている人たちの夢の実現を応援したい」というものです。その中でも、働きたくても何らかの要因で働く機会と出会えずにいる方々を応援したいと思っていました。 会社を立ち上げたばかりの頃は、当社自身もまだ軌道に乗っておらず、いきなり障害者雇用とは行きませんでした。でも、受入れや採用は、本当に取り組んでみないとわかりません。将来、そういった方々と一緒に働ける環境をつくっていきたいと思い、まずは実習の受入れからスタートしました。

Q.採用された方の仕事内容はなんですか?

実習で受入れた4名が今も働いています。内2名は最初に受入れた実習生で、あとの2名は2015年4月に採用しました。 最初の2名の内、1名は、実習でデータ入力や出荷作業、アンケートの集計などにチャレンジし、今もそれらの業務を継続しています。仕事をきっちりとこなしてくれて頼りになっています。仕事の量は当初の5倍は担っているかもしれません。 別の1名は、デザインの仕事をしています。絵を描くことやデザインが好きな方だったので、一回経験してみようというところが始まりですね。今では、当社のパンフレットやバナーなどのデザインは、全て彼が担当しています。「役に立ちたい」という想いも強く、WEBの勉強もしていますね。そして彼は、社員のみんなと一緒にいることが好きなんです。飲み会や社員旅行の企画に率先して携わったり、休暇にみんなで登山やテニスをしたりと、職場のレクリエーション活動を楽しんでいます。「スポーツは普段しないのに」と親御さんも驚いていましたね。彼は会社のことを本当に好きでいてくれています。 2014年4月に採用した1名は、経理を担当しています。集計や計算がとてもしっかりしています。もう1名は、高校生のフリースクール「アイエス学園」で講師として働いています。喋ることにぎこちなさはありますが、彼はとにかくハートが熱い。誰よりも先生という仕事がふさわしいと感じるくらい、一生懸命です。生徒一人ひとりに向き合い、相手の心を開かせる能力があります。感情移入が過ぎて悩むこともあるようですが、自分の中でうまく消化した上で何が正しいかを判断できるようです。そうできるのは、ピュアな心があるからでしょうね。逆に私がいろいろ教えてもらっています。

代表取締役の今井真路さん
Q.受入れをしている中で、難しかったことはありますか?

実習生や社員の中には、全然悩まずに楽しく働いている方もいれば、「みんなの中で自分は浮いているのではないか」「この仕事は会社の役に立っているのか」と悩んでいる方もいます。定期的に面談をしていますが、そのとき初めて「私はみんなの足を引っ張っているので、やめようかと考えています」と深刻そうに言われて驚くこともありました。「そんなことないよ」と僕らがちゃんと伝えれば、解決に向かう悩みをずっと抱え続けていたのかと。心配をかけないかと不安で言い出せなかったり、「そんなこと言わないで頑張りなさい」と無下に返されるのではと、不安が先行して相談ができなかったり、悩みを抱え込んでしまう方もいます。常にコミュニケーションをしっかりとる必要があると実感しました。 また、発達障害のある方とそうでないみんなが、どうすればバランスよく過ごせるかというところも課題ですね。障害者雇用と言えど、採用して入社したからには基本的にみんな一緒だと私は思っています。発達障害のある方も、そうでない方もそれぞれ特別です。どちらも同じように厳しく大切に育てていく必要がある。しかし、こう言いながら、発達障害のある方を無意識に特別視して過保護になっている自分もいるなと感じています。これは私が変えていかなければいけない部分ですね。

Q.受入れの際に工夫・配慮・大切にしていることはなんですか?

特別な配慮というより、どれだけみんなで一緒に円滑に仕事ができるかということを考えています。障害者雇用で採用した方々と接していて一番感じたのは、「みんなと同じように扱ってほしい」という彼・彼女らの気持ちです。同じ理念の元で一緒に働き、一緒に喜びたい。その「一緒」を会社側がいかに整備できるかというのが大事なテーマです。発達障害のある方も、そうでない方も、相手に対し一方的に要望を伝えるだけではお互いに働き辛くなってきます。「こうしていこうね」と両方の要望をしっかりすり合わせ、歩み寄っていくことが大事だと思います。

ずっと安心して働ける環境をつくる。

Q.受入れをする中でよかったことや、周囲の変化などありますか?

発達障害のある方は心がとても素直。成長するためにはその素直さが重要なので、彼らはスキルや精神力の成長がとても早いんです。みんなを引っ張っていってくれる力を大いに感じます。そして、企業の成長には社員の成長が必要不可欠なので、彼らの前向きな姿勢はとてもありがたいです。「発達障害のある方は企業を躍進させる潜在力を持っている」と他の企業の方にも自信を持って伝えられますね。私は、頑張っている人たちを支援することで社会に貢献したい、そして人の役に立てる喜びを社員と分かち合いたいという思いで起業しました。ですので、実際に発達障害のある方と共に働き、「彼・彼女たちが会社の大事な戦力になるのだから、自分が目指しているところは間違っていない」「戦力として活躍するこの土壌を社会にもっと広げたい」という思いにさせてくれたところがよかった点のひとつですね。そして、その思いを受入れてくれた社員のみんなと、気持ちを一つにして働けることもうれしいです。

Q.受入れにあたっての将来像や今後の方針などお聞かせください。

これからも実習生を積極的に受入れたいです。そして、一人ひとりの将来に責任を持って採用していきたい。社員が、30年後も当社で働き、しっかり自立している。その形をつくるのが私の責任だと思っています。大勢受入れました、だけど会社のバランスが悪くなりました、そのまま潰れてしまいました、だとみんな不幸になってしまいます。「頑張っている人たちを応援したい」という想いを実現するには、会社がきちんと存続する形をつくることが重要で、当社もそこに重点を置いています。そして、「彼・彼女たちを受入れてこんなにいいことがあったよ」とさまざまな企業に発信する役割も担えたらと思っています。

就職活動に取り組む皆さんへ

jae_face01 自分の可能性を信じて挑戦してほしいです。これは、障害のあるなしに関わらずみんなですね。ご家族や我々企業など、あなたを応援している人はたくさんいます。でも、あなたが頑張ろうと思わなかったら前には進みません。当社で面接をするときは、「一緒に頑張りたい」と思ってくれているかどうかを一番見ています。自分を信じ続けさえすれば、夢への道は開けていきますよ。
運転免許取得のための合宿のチラシ。全国の教習所を紹介する事業を行っている
事業所内の様子
企業・団体名 株式会社I.S.コンサルティング
所在地 〒651-0084 兵庫県神戸市中央区磯辺通4-2-8 田嶋ビル2F
HP http://www.is-consulting.co.jp/
事業概要 「心に響くサービスの追求による『感動創出』と『就労困難者の雇用創出』で地域を活性化し、日本を世界を元気にしていく」をミッションとする株式会社I.S.コンサルティング。運転免許取得希望者に、合宿免許・通学免許の紹介や資格取得を支援するライセンス事業。海外留学希望者にプロの留学カウンセラーが留学プラン作成や留学中の現地サポートを行う留学支援事業。また、2015年4月より奈良県でPCでの高卒資格取得をサポートするフリースクール「アイエス学園」を運営している。