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「成長したい」気持ちが今の私をつくる

🔽 就職者プロフィール

先輩K

  • 名前:先輩Kさん
  • 年齢:30代
  • 勤務時間:月~金(9:00~17:30)
  • 仕事概要:アパレル会社でオンラインショップ運営補助、事務
  • 雇用体系:パート
  • 障害種別:ADHD

私の「はたらく」

"興味・経験のある仕事で働きたい"

私は、アパレル会社でオンラインショップの運営補助をおこなっています。業務は、オンラインショップで販売した商品の交換・返品処理、新着商品やセール商品のデータ作り、バナー作成、商品の撮影などです。商品の交換・返品処理は、お客様より送られてきた商品と同封書類を見比べ、商品名や個数が合っているかを確認してExcelに入力する業務です。バナー作成は私が一番楽しいと感じる業務で、入れる文字やイメージを教えもらってオンラインショップやアプリに掲載するバナーをイラストレーターで作ります。しかし、バナー作成よりデータを入力・作成する業務のほうが多いので、今はイラストレーターよりExcelを触っている時間のほうが長いですね。

この会社を受けた理由は、もともと会社に興味があったからです。以前からこの会社の製品を使っていたので、身近な会社でした。最初は違う職種で応募していましたが、面接の前にインターネットで採用情報を見たら通販部門での求人を見つけて。前職も同じような仕事をしていたので、面接当日に、よければ通販部門で選考を受けたいと伝えました。その申し出が通り、後日ご連絡を頂いて再度面接を受けました。内定を頂いたときは驚きましたが、すぐに入社を決めました。

<ある日のKさん>

09:00
出勤、ラジオ体操、朝礼
10:00
ランキング更新、バナー作成、交換・返品処理など
12:00
お昼休み
13:00
商品ページのチェック、バナー作成、倉庫作業など
15:00
中休み
15:15
新着アイテムのデータ作り、依頼業務など
17:30
終礼、業務終了!

自分の作ったバナーでアクセスが増えたり、売り上げが上がったりして先輩や上司に褒められるとやりがいを感じます。「仕事が早いからとても助かる」と言ってもらえることもあり、とても嬉しいです。反対にまだ慣れていない仕事は失敗しないように、自分用のマニュアルを作成したりそれに逐一メモを書き込んだりとじっくり取り組んでいます。他にも、指示の確認はしっかり意識するようにしています。私は指示を受けたときに反射的に「はい」と言ってしまい、内容を理解せず返事をしてしまうことがあるんです。なので、指示を受けた後に「こういうことで合っていますか」と指示の捉え違いがないか確認するようにしています。

働くために必要なこと

"正確性、計画性、スピード"

私は働くためには三つのことが必要だと思っています。まずは正確性。商品の返品処理はお金に直接関わる業務なので、先輩からも「焦らなくていいから正確にしてね」と言われます。次に計画性。時間管理も今の自分の課題のひとつ。予定やタスクと、実際に行った業務が一目でわかる表をExcelで作って活用しています。最後にスピード。これは今の会社よりも、前の会社で必要と感じたものです。少人数の会社だったので、急な仕事も多かったんです。私がサイトに情報を掲載するタイミングが売り上げに直結する、というのもよくあることでした。

今に至るまでの道のりとこれから

"転職を繰り返し、たどりついた今"

  1. 高校卒業
  2. 工場で勤務
  3. 退職
  4. 専門学校入学・卒業
  5. 就職・退職
  6. 就労移行支援事業所エンカレッジ大阪
  7. 面接
  8. 就職

高校卒業後、パソコン関係の専門学校に行きたかった私は、学費を稼ぐために工場で働き始めました。しかし、そこでの検品の仕事は集中力が必要で、私には向いていませんでした。音のせいで気が逸れてしまったり、隣の人の話が気になってしまったりで、何度も怒られていました。つらくて、一人になったときに泣くこともありました。
必要なお金がたまり、その仕事を辞めたあとは専門学校に2年通いました。その頃も飲食店でのアルバイトとデータ入力のアルバイトをしていましたが、後者ではミスが多くついには「次からもう来なくていい」とまで言われてしまいました。
専門学校卒業後、地元のスーパーでアルバイトをしながら就職活動を始めました。インターネットに関わる仕事がしたいと考えていたら、HWでたまたま希望に合う会社を見つけました。会社も本当に人がほしいという状況だったようで、面接に行ったら「いつから来る?」とすぐ採用が決まりました。そこはアパレルのオンラインショップを運営している会社でしたが、小さい会社だったので一人でいろんなことをしなければいけませんでした。最初はスーパーのアルバイトと並行して働いていましたが、そのうちフルタイムの正社員として勤めることになりました。
この会社に勤めていた頃も、商品を間違えたり、記録の漏れがあったりで怒られていました。しかも、もともとデザインの仕事もあると聞いていたのに、なかなか担当させてもらえない。辞めたいと思ったこともありましたが、従業員が少なくて辞めづらく、次の就職先が見つかるかもわからなかったので仕事を続けました。
従業員が増えてからデザインも担当するようになりましたが、だんだん仕事が高度になって上司との行き違いも多くなってきました。また、「もっとこうしたらよくなるのに」と思っても会社はスピードを求めていて、その意識のズレを苦しく思っていました。発達障害の診断を受けたのもこの頃でした。このままここにいても自分が成長しないと思ったので、辞めることにしました。

そして、2015年の秋にエンカレッジ大阪の利用を開始しました。今まで仕事でもうまくコミュニケーションが取れずに困ることが多かったので、コミュニケーションスキルを中心に学べるところを検索してエンカレッジを見つけました。日常のプログラムの他に、月に1回自分たちで行程を計画して外に出かけるソーシャルクラブも勉強になりました。展覧会やバイキング、ダーツ、工場見学など、普段行かないところに行けたのも新鮮でした。

今の会社はHWの面接会に参加したことから採用につながりました。内定を頂いたときは「これで落ち着ける」ととてもホッとしました。今の会社は前の会社に比べるとゆったりとした雰囲気で、働きやすいです。

将来の夢や目標

"今求められていることをきちんとこなしたい"

今の目標は、小さいことですが、社内外の電話をきちんと取ることです。電話対応が以前勤めていた会社より複雑で、外線と内線では出方や言葉遣いも変える必要があるのでので難しいです。慣れていきたいですね。デザインに関わる業務ももっとしてみたい気持ちもありますが、まずは今求められていることをきちんとこなしていきたいです。

就職活動に取り組むみなさまへ

働きたいと思って受けた会社に落ちてしまうことが、就職活動をする中ではたくさんあります。しかし、会社の数は日本で約400万社あると言われています。落ちてもくよくよせずに「400万社の1社だ」と気持ちを切り替え、次に向けてがんばってください。きっとあなたを採用してくれる会社があります。

発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ

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