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「できた」を自信にいくつもの壁を乗り越える

🔽 就職者プロフィール

先輩L

  • 名前:先輩Lさん
  • 年齢:20代
  • 勤務時間:月・水・金(9:00~17:45)、火・木(9:00~15:45)
  • 仕事概要:事務
  • 雇用体系:契約社員
  • 障害種別:アスペルガー症候群

私の「はたらく」

"「ここなら長く働ける」という安心感"

私は大阪のIT企業で営業部に所属しています。入社当初は月~金9:00~15:45の勤務でしたが、今は時間を徐々に増やして月・水・金は9:00~17:45、火・木は9:00~15:45で勤務しています。また3か月後の面談で、週5日フルタイムで勤務するか体調をみて決めることになっています。

仕事はデータ入力や郵便物の仕分け、発送作業、社内外の電話対応です。昔は自宅でも電話に出ていなかったのですが、エンカレッジで練習を重ねました。営業電話がかかってきたらどうしよう、出たくないなと思うこともありますが、1回でも多く電話を取るように意識しています。最初はできなくても、慣れてくるとだんだんスピードが速くなってきて「この仕事ってこんなに楽しかったんだ」と感じるようになったり、上司や先輩から「すごく助かる」と評価していただけたりして自信がつき、がんばってよかったと感じています。

<ある日のLさん>

08:45
出社・準備
09:00
データ入力
10:30
郵便物の仕分け
 
ポットのお湯入れ(11:30)
12:15
昼食
13:00
データ入力、発送の準備など
 
ポットのお湯入れ(14:30)
15:30
郵便物の仕分け・日誌
 
退社(15:45/17:45)

今の会社を選んだ決め手は会社の人たちの雰囲気です。エンカレッジに入って3社目の実習で今の会社と出会いました。それまでの2社は大人数で、相談もしにくく、気を張ってしまいました。今の会社は小規模で話しやすく、みなさんすごく丁寧にサポートしてくださいます。実習中も体調面で声をかけてくださって、とてもうれしかったんです。説明も口頭だけでなく、図に書いてくださって助かりました。ここなら長く働けるという安心感がありました。

でも、入社して数カ月はいろいろ気にしすぎて、確認に時間をかけすぎてスピードが遅くなり、先輩から注意を受け泣いていました。うまく説明もできず、自分でもどうしたらいいのかわからなくて、その時期は週1回エンカレッジで面談をしていました。そんな中で「まずは全部の意見を受入れてみよう」と会社の人に言われました。確認は1回にとどめる、電話の時は語尾まではっきり言う、時間を逆算して見積もってみるなど、一つひとつ実行していきました。すると、徐々にできるようになっていき、それから自分でも速さを求めるまでに回復していきました。更に4月に後輩が入ってきたんです。後輩たちがいるから失敗はできない、沈んでいる姿を見せたくないという気持ちが勝って元気になりました。負けず嫌いなのかもしれないですね。

働くために必要なこと

"失敗を改善して次に活かす"

計画→実行→評価→改善のPDCAサイクルを回していくことが必要だと思います。昔は直感で動くことが多く、計画的に行動することが苦手だったんです。エンカレッジのプログラムや実習、仕事を通して、計画的に動くことでスピード・効率・正確性があがってくるようということを実感しました。まだミスも改善すべきところもありますが、次に活かせるように「次は注意するぞ」と意識するようになりました。

今に至るまでの道のりとこれから

"挫折を乗り越え 働きたいと思える職場へ"

大学3回生で働くチカラPROJECTの「就活のハジメ」に、4回生で「就活のススメ」に参加し、5日間のインターンシップにも挑戦しました。インターン先は特例子会社の総務部でした。実は、事前の打合せでは最初の2日間は16:00終業で残り3日間はフルタイムの17:30終業と決まっていたんです。でも担当の方も忘れていて、私も言い出せず5日間フルタイムになってしまいました。初めてのインターンシップで寝つきも悪く、企業の方からも「休憩をとるのがヘタだね」と言われたことは印象に残っています。ミスをしてぼろ泣きしたり、字がスタンプ並みにキレイと言われて自信になったりしながらなんとか終えることができました。その他、学生時代の就職活動は、ほとんどが書類で不採用。そんな状況だったので、エンカレッジの利用体験をして大学卒業後の4月から利用することに。周りは就職が決まっていたのもあって、不安はありましたが、まずはエンカレッジに慣れることだけを考えようと努めました。

それから6月に初めて職場実習に行きました。フルタイムで2週間の実習だったので、体力が維持できるかと心配していましたが、結果はボロボロ。体力不足と、暑さで食欲もなく、体調管理の甘さを知りました。そのあと精神的にダメな時期に突入します。なんとか自信をつけて回復するために「目標ノート」を付け始めました。目標をたてて、実行して、スタッフからのフィードバックもらい記録します。できたことや他者評価を目に見える形で残すようにしたんです。

そのおかげもあって徐々に回復し、10月に2社目の実習にチャレンジ。やり遂げたことで自信が付きました。実習が終わった直後に今の会社の実習の話があり、「挑戦します」と即答しました。1週間の体験実習だったのですが、みなさんのサポートもあって無事終えることができました。私としては「ここで働きたい」と思っていたので、次面接があれば受けるつもりでいました。それが最終日に、「うちで働きませんか?」とオファーをいただけたんです。でも急だったので喜びより驚きが勝ってしまってすぐにお返事ができませんでした。帰り道にエンカレッジのスタッフにここで働きたいと気持ちを伝えて就職にいたりました。その後、雇用契約は家族も同席してもいいと会社から言われたので両親と一緒に行きました。一生懸命に仕事をして会社の力になれるようにがんばろうと思いました。

就職後もエンカレッジには面談で相談したり、OB会に参加したりしています。OB会では私がお世話になった人も増えてきてみんなでおしゃべりしています。休日にイベントやUSJなど誘ってもらって一緒に出掛けることもあり、みんなと過ごす時間を楽しんでいます。

将来の夢や目標

"お手本になる"

いつか正社員になれたらと思っていますが、今は焦らないようにしています。長く働けるように、体調管理に気を付けて、週5日フルタイムで勤務できる体力をつけることが今の目標です。あとは、後輩も入ってくるので、効率よく仕事ができるように方法を考えて、お手本になっていきたいと思っています。

就職活動に取り組むみなさまへ

「計画をたて実行し、課題を見つけ反省し、次に活かす」これはどんな時でも大事です。だけど、時には自分の課題という壁にぶつかることがあると思います。それはしんどいことでもありますが、私は課題の壁にぶつかるのはいいことだと思います。それはその壁を乗り越えられたら、自信がつき前向きになれるからです。そのためには、なにに躓いたか自分だけで考えるのではなくて、周りの相談しやすい人に相談するのがいいと思います。大変なこともあると思いますが、みなさんに合った就職先が見つかることを心から願っています。

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