エンカレッジでの日々を振り返って(2016年12月)

こんにちは。エンカレッジ大阪コーディネーターの小島です。

すっかりお鍋のおいしい季節となり、気が付けば2016年もあと少しとなりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。2016年4月に卒業生の声「エンカレッジの日々を振り返って」をお届けしてから気がつけば約9ヶ月が経過しました。その間にもエンカレッジ大阪では13名(4~12月)の就職が決まりました。

今回は2016年3月に利用を開始し、2016年11月に就職をされたSさんの「エンカレッジの日々を振り返って」をお届けします。

障害のある方の役に立ちたいと支援員の仕事を希望されていたSさん。企業の方からは特性を見る限り適性はないとも言われたSさんですが、企業側の配慮と持ち前の明るさ・前向きさを評価していただき採用となりました。夢を実現させたSさんからのメッセージ、ぜひご覧ください!

<Sさん>--------------------------------
私にとってエンカレッジは一つの居場所で、落ちついて自分を整理できる場所でもありました。

私はここに来る前、診断は出ていませんが、かなり鬱状態だったような気がします。前職は知的・精神障害者のグループホームの生活支援員をしていましたが、5ヵ月で退職しました。退職後は家でひきこもることが多かったです。

退職の原因として考えられるのは、急募案件で即日採用され、当時就職活動に焦りがあったため、誰にも相談せず就職を決めてしまったこと。入社しては見たもの最初の勤務先上長との関係性がうまくいかず、試用期間中も最初の悪い印象が社長にインプットされて、どんなに自分なりに誠意をもって頑張っても、そのイメージを払拭できなかったこと。

利用者さんとの距離が近づきすぎたこと。その他ADHDの多動的な特性のため、鍵の返し忘れ、作業見積もりの相違、思い込み作業、こだわりや不安が原因による作業遅延など、対人関係や環境面が合わなかったといえるところもございますが、今振り返れば、私には様々な課題があったのだと思います。

現在私は40歳。一人で就職活動をするのは無理だと判断しました。
ハローワーク専門援助部門の支援担当者、心療内科の担当医師、精神保健福祉士、若者サポートステーションの臨床心理士、区役所の支援団体など様々な支援者に相談し、その中でご紹介いただいた就労移行支援事業所エンカレッジ大阪にお世話になることとなりました。

2016年3月下旬入所当初、エンカレッジ大阪での担当スタッフに、かなりの相談をした記憶があります。私は、担当スタッフに不安を全部さらけだしました。担当スタッフも最初は受け止めるのもやっとだったと思います。私は途中で二人三脚あることに気づいて、歩調を合わせることにしました。そしてお互いの信頼関係を築くことを重視しました。

そうして2~3か月経った頃、エンカレッジのプログラムの一環である企業へ見学に行ったき、私は企業の想いにとても感銘を受けました。見学後、実習を希望したところ、実習に参加できることとなりました。

実習の結果はあまり思わしくないものでした。でも普段のプログラムの中では判らなかった障害特性が判明したことで、改善策が立てられる良い結果になり、前向きに取り組むことができました。

その後、実習の結果も踏まえて担当スタッフに年内の行動計画を相談し、一つ一つできる範囲で課題に取り組んできました。
その成果が出たのかは分かりませんが、別の企業で実習を受け、しばらくして内定の連絡をいただくことができました。内定先はずっと希望していた障害のある方を支援するお仕事でした。嬉しい結果であるとともにホッとしました。

二人三脚で歩んできた担当スタッフとも、喜びを分かち合うことができました。
でも、私にとってはまだ、入口の一歩手前、就職先でスタッフの信頼関係を気づいてからがスタートラインだと思っています。
でも、私は一人ではありません、今後も担当スタッフのご支援をいただけますし、全スタッフ、そしてエンカレッジで知り合った仲間がいます。なので、悩むことがあれば相談しながら前に進もうと思います。

最後に皆様に「ありがとう」という、「お互いを肯定できる」合い言葉をお送りして、締めの言葉にしたいと思います。
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就職されて約1か月。果たして「スタートライン」には立てたのでしょうか。Sさんからのご報告が楽しみです!

それでは、今回はこれにて失礼いたします。みなさまよいお年を!