Newエンカレッジでの日々を振り返って(2017年11月)

 エンカレッジ心斎橋が開所して間もない頃、親が偶然にも新聞記事でここを見つけたのが来所するきっかけでした。そこから本当に語り尽くせないほどの紆余曲折がありましたが、この度就職することができました。大袈裟かもしれませんが、あの時の出会いが自分の人生のターニングポイントになったと今は思っています。

 来所当時は他人との会話が苦手で社会経験もなく「本当に自分はこれから社会で働けるようになるのだろうか」、という不安を多く感じていました。そんな中、まず取り組んだのはグループワークやソーシャルクラブなど利用者の方々との交流を図る中で、コミュニケーションの練習を積み重ねることでした。

 そして、ディスカッションの進行役やリーダーに挑戦するチャンスを何度も頂けたおかげで、グループの話し役、聞き役に回れるまでになりました。さらにパソコンを使ったオフィスワークや、事務作業の訓練であるワークサンプルを通して、必要な知識やスキルの習得に励む日々がしばらく続きました。

 初めて実習に臨む機会があったのは今年の6月。実際の職場で「働く」というのは自分にとって一つ大きなハードルでしたが、やり遂げた時には大きな達成感を得ることができました。その後も何度か実習の機会を頂きましたが、エンカレッジで学んだことを実践し、フィードバックをいただく中で、次第に自分に任せられた仕事に自信を持って取り組むことができるようになったと思います。またさまざまな業務の体験は「自分に向いている職業」を発見する手がかりになりました。

 10月には合同面接会に参加することになり、面接練習や履歴書の作成など本番に向けた準備を行いました。自分の特性や長所、短所、志望動機を面接官にきちんと伝えられることを意識しながら、一方で所作やマナーにも気を配るという点に当初は苦心したことをよく覚えています。そんな中何度もエンカレッジで練習を繰り返したおかげで、当日は緊張もほどほどに受け答えをすることができたと思います。

 そしてその後、実習に伺った企業様から内定のご連絡をいただくことができました。しかし日々の訓練に実を結ばせることができたのは自分の力だけではありません。就職活動の中で、目の前の壁に対して過度にプレッシャーを感じて萎縮し、一人で悩みを抱え込んだまま立ちつくしてしまいそうになることは何度もありましたが、それでもその度に家族やスタッフの方々の励ましのおかげで乗り越えることができました。今後もその支えを失念することなく勤めていきたいです。

 また入所当時と今の自分を比較してみると、「できない」と感じていたことの多くが「できる」ことに変わったように思います。もちろん「できる」と思えるようになるまで、決して自分はまっすぐに進めていたわけではありませんでした。何度も右折や左折、後退を何度も繰り返し、道を間違えることもありましたが、その度に周囲の人々に行き先を示してもらうことで歩み続けることができたのだと思います。そんな中で本当に些細な、「小さな挑戦」から取り組んでみるのが「一歩」の積み重ねには必要だったのではないか、と今までを振り返ってみると感じています。

 これから社会人として新たなスタートを切った後でも迷うことは何度もあると思いますが、それでもエンカレッジで歩いてきた道のりを踏みしめて進んでいきたいです。