会社が好き、一緒に働く人たちが好き
🔽 就職者プロフィール
- 名前:先輩Gさん
- 年齢:20代
- 勤務時間:月~金(9:00~18:00)
- 仕事概要:名刺データ入力、ブログ記事作成など
- 雇用体系:アルバイト
- 障害種別:広汎性発達障害
私の「はたらく」
"アットホームな雰囲気が魅力"
私は挨拶状を取り扱う大阪の会社で働いています。名刺のデータ入力や、挨拶状(年賀状・暑中見舞いなど)に関連したブログ記事の作成が私の仕事です。また、当社では写真にスマートフォンをかざすと動画が流れるフォトブックも作成しているので、その写真と動画をパソコンで処理する作業もしています。
ブログは1日1回更新で、テーマに沿ってインターネットで情報を集めて作成しています。年賀状の時期だと、年賀状のマナーや豆知識、年賀状に合うLINEスタンプなどを紹介しました。
得意な仕事は名刺のデータ入力で、入力の時間を計って、自己ベスト更新に挑戦しています。スムーズに入力するために、名刺の順番を並べ替えて法人格をまとめて入力したり、アルファベットの名前を後回しにしたり、Excelに関数を入れて効率化したりしています。入力スピードは平均的ですし、上司から「スピードをあげるには、動作の一つ一つを効率よくする工夫をしたらいい」と言われて工夫を考えました。自己ベストを更新できると達成感があります。あとは、メモとり・復唱確認も仕事をするうえでの工夫ですね。私は耳で聞いて話を理解することが苦手なんです。もしかしたら、指示の捉え違いがあるかもしれない。自分の理解したことと、指示の内容が本当に合っているのかどうか、確認しています。そうすることで安心して仕事ができます。
<ある日のGさん>
- 07:00
- 朝食
- 07:30
- 通勤
- 09:00
- 朝礼、動画処理
- 12:00
- 昼休み
- 13:00
- 動画処理、名刺入力、記事作成など
- 18:00
- 帰りの準備、日報
- 18:30
- 退社
- 20:00
- 自由時間(明日の準備、読書、テレビなど)
今の会社は就労移行支援事業所エンカレッジから参加した実習で出会い、2016年1月に入社しました。アットホームな雰囲気が魅力です。お花見、社員旅行と行事は多く、誕生日会は毎月開催しています。私も、そういった行事に積極的に参加しています。普段話をしない人と話すきっかけになりますし、なにより楽しそうだから。そんな会社が好きなので、一緒に働く人から感謝されたとき、特にやりがいを感じます。「Gさんが加わってくれたおかげで仕事がしやすくなった」と言ってもらえたことが本当にうれしかったです。
みなさんと一緒に働いて、気づいたことがあります。最近も仕事でミスをして落ち込むことがありましたが、みなさんがやさしく「気にしなくていいよ」とフォローしてくださるので、早く立ち直ることができました。その時、失敗して反省するのも大事だけれど、次失敗しないために切り替えることも大事なんだと気づきました。失敗を引きずると、二度あることは三度あると言わんばかりに次々と失敗していきます。早めに切り替えて前を向くこと。それが成功につながるのだと思います。
働くために必要なこと
"仕事のリズム×モチベーション"
まずは仕事のリズムを整えること。そのためには、「力を入れる/緩める」のメリハリをつけることが大事です。私も実習の際、緊張のあまり余計な力が入って、疲れてしまうことがありました。今では、オンとオフの切り替えもうまくなって、いい具合に肩の力を抜いて仕事ができるようになっています。その次に仕事へのモチベーション。モチベーションを保つには、「どうなりたいか」という目標を持つこと、また「○○のために頑張るぞ」という気持ちが大事だと思います。私は、「次の行事があるから、この仕事を頑張ろう」「この仕事ができれば『ありがとう』と言ってもらえるから頑張ろう」と考えて、モチベーションを維持しています。
今までの道のり
"「個性」と向き合い、前に進む"
- 大学卒業
- アルバイト
- 就労移行支援事業所エンカレッジ
- 実習
- 就職
大学在学中は、理系の専攻だったこともあり、機械・車関係の企業に挑戦しました。でも卒業するのに必死で、就職活動にはあまり力を入れていませんでした。卒業後、しばらく就職活動をしましたが、面接官と話が噛み合わないことが多かったんです。親の勧めで精神科を受診し、広汎性発達障害と診断されました。「発達障害」という響きにいい印象もなく、受入れにくい時期もありました。障害を「特徴」と言われるのを理解するのはなかなか難しかったです。でも何度も説明を受けていくうちに、徐々に納得していきました。今はひとつの「個性」ととらえています。
診断を受けてから1年間アルバイトをしましたが、働いている中でも、話に食い違いが生じることはありました。例えば、「『それ』取って」と言われても、相手の思っているものを取れない。指示が通じずに、相手が気分を悪くしてしまうということもあり、まずいと思いました。『それ』を取れるようになりたい。コミュニケーションスキルをあげるため、人と話す機会が多い訓練の場を探しました。
2015年の夏に、就労移行支援事業所エンカレッジの利用を開始。利用者のみんなとは日々過ごす中で自然と仲良くなりました。毎日通いましたが、それは仲間がいたからだと思います。先日のOB会に参加した際も、OBのみんなが頑張っていると知って、刺激になりました。エンカレッジを利用し始めた頃は、就職に向けた「訓練の場所」だと思っていましたが、今は一緒に頑張れる人がいる「母校」だと感じています。
今の会社へは、2015年11月にエンカレッジの実習で初めて行きました。仕事内容は今と同様、名刺入力とブログ記事の作成です。緊張もしましたが、社内の方とお昼ごはんを食べに行くなどの交流もあり、徐々に慣れていきました。2か月の実習を経て、2016年1月にアルバイトで入社することができ、家族も喜んでくれました。私は障害者手帳を持っていませんが、私の強み・苦手を理解してくれた上で、今一緒に働けています。
将来の夢や目標
"「頼れる先輩」を目指して"
今の会社が好きなので、仕事を頑張って長く働きたいです。そして、いつか後輩が入ってきたら、僕がそうしてもらったように、相談にのってアドバイスもできるような「頼れる先輩」になりたい。プライベートでは自分の考えをうまく伝えられるようになっていきたいと思っています。
発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ
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