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自分の体調と付き合うコツ

1)なぜ体調管理が大切か?

働くにあたり、体調管理はとても重要です。体調管理ができていなかったために体調を崩し欠勤してしまうと、職場に迷惑をかけるだけでなく自分もしんどい思いをしてしまいます。ひどい場合は翌日顔を合わせるのが怖くなり、さらに欠勤を重ねてしまうという悪循環に陥る恐れもあります。
私も以前、風邪でもないのに体がだるく、起き上がれずに欠勤してしまうことがありました。はっきりした原因のわからない体調不良では病院にも行きづらく、「病院に行くまでもない不調で欠勤してしまった」「明日、職場の人にはどう説明しよう……」「サボったと思われ、信用を失うのでは?」などといった考えが一日中頭に浮かび、私はその日、結局心や体を休めることができませんでした。
理由や原因のわからない体調不良には、自分自身で体調管理をすることで対処できる場合があります。
この記事では、体調管理のポイントや、私が生活に取り入れている工夫についてご紹介します。お役に立ちましたら幸いです。

2)体調管理のポイント

まず、体調とは体の状態だけでなく、心の状態も含みます。頭痛や腹痛といった症状だけでなく、強い不安感や憂鬱な気分なども体調不良です。さらに心の不調が体の不調を招いていたり、反対に体の不調が心の不調につながったりしている場合もあるため、精神面のしんどさにも目を向ける必要があります。

体調管理をする上で重要なポイントとしては「自分の体調の波を知る」ことが挙げられます。体調を崩す状況や原因を把握しておけば、事前に対策を取って欠勤を防げる可能性が高まります。また、上司や同僚に伝えて理解してもらえたり、配慮を受けられたりするかもしれません。

3)体調管理のポイント

体調管理を行う方法はいくつかあると思いますが、今回私が紹介したいのは、記録を残すことです。
私は心身の状態を把握するため「体調記録表」というものを作成して毎日の体調を記録しており、ここからはその「体調記録表」について紹介したいと思います。

「体調記録表」はその日の体調の良し悪しを書き込むという、カレンダーのようなものです(下の図を参照してください)。私は記録表に、一日の体調・食欲・活動場所・コメントの4項目を記録する欄を作っています。

体調記録表

体調と食欲については、朝(起床時)・日中・晩(就寝前)の3つの時間帯について、各時間帯での良し悪しを5段階(1悪い・2あまり良くない・3普通・4良い・5とても良い)で評価しています。
活動場所についても起床時・日中・就寝前のそれぞれの時間帯に、どこにいたかを簡潔に書きます。たとえば仕事のある日は 朝:自宅・電車内 日中:職場 晩:電車内・自宅 のように書くことができます。
コメント欄にはその日あった出来事などを書きますが、自分の体調にとって良かったと感じた出来事や、逆にしんどい思いをした出来事を中心に書くようにしています。たとえば睡眠不足が問題だと感じている場合は、就寝時間や起床時間、夜更かしの原因など自分の体調に焦点をあてた出来事が書けると、体調を把握しやすくなるのではないでしょうか。

なお、私の場合は活動場所が体調に影響を与えているように思うので活動場所の欄を作っていますが、人によっては天気や予定(活動内容)など、自分の体調にとって影響すると思われる項目を記録できるようにするのが良いと思います。

4)体調記録表を作ったメリット

私が体調記録表を使い始めて良かったと思うことが二点あります。
一点目は、体調の波に確信が持てたことです。これまでは感覚的に「起床してしばらくは調子が悪いな」などと思う程度でしたが、記録を取ることで、起床前後は過去の嫌な記憶を思い出しやすく気持ちが沈みがちであるとわかりました。また、ストレス反応が食べ過ぎるという行動で現れているともわかり、食べ過ぎた日の記録からストレスの原因を考えることもできるようになりました。

二点目は、自分の状況を的確に伝えられるようになったことです。
体調が不安定になる状況や原因の見当がついたことで、主治医や支援者に自分の体調を的確に伝えられるようになりました。主治医や支援者にも知ってもらうことで、一人で抱え込む負荷が減り、さらには次の一手を考えるきっかけになるかもしれません。

5)体調記録表を作ったメリット

表のフォーマットは、原本を一部用意しておけばコピーして使い回すことができます。私はExcelを用いて、例で示した図のような表を作成・印刷していますが、手描きにしたり好きなイラストを入れたりして、自分が気に入るようにデザインを工夫するのもいいと思います。なによりも無理なく続けられるのがいちばんです。

✅ 風邪などの病気にかかったわけでもないのに、しんどくて休んでしまう。
✅ 原因はわからないが、調子の悪い日がある。
✅ 睡眠時間が不規則。

こういったことで社会人生活に不安を抱えている場合は、体調記録表を作るのもいいかもしれません。

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