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グループディスカッション(GD)対策

【執筆者】かめたーとる
【プロフィール】
ADHD当事者。大学でのキャリア教育や就職活動支援、企業での障害者雇用の研修講師を務める。

 

就活に臨まれる発達障害のある方へ。
『📗 これから始める就活対策~就活本番編~』と題し、3回に渡って書いていきます。

最終回の第3回目は「グループディスカッション(GD)対策」です。
発達障害のある方の就活対策のヒントになれば嬉しく思います。

📗 これから始める就活対策~就活本番編~
▶ 履歴書対策
▶ 筆記試験対策
▶ グループディスカッション(GD)対策

発達障害のある方は、苦手さを感じることもあるグループティスカッション(GD)

大学生の新卒採用活動において、グループディスカッション(以下GD)が使われることが多々あります。
(障害者雇用ではほとんど見かけませんので、ここでは発達障害のある方が一般求人に応募した場合を想定してください。)

GDは、応募者同士が話し合う形態の採用選考です。
応募者は 4人~8人程度にグループ分けされ、与えられたテーマに対して話し合い、制限時間内に結論を出すことが求められます。

話し合いの中での発言、態度などが評価され、主にコミュニケーション、協調性、思考力などが評価されます。
(企業や職種によって評価軸は異なります)

GD中では

✅ グループメンバーと円滑にコミュニケーションをとる
✅ どんどん展開する話についていく
✅ タイミングよく口を挟んで発言する
✅ 空気を読んで話す(話過ぎはNG)
✅ 状況設定用紙がある場合、短い時間で読み込んで理解をする必要がある

などが求められ、発達障害特性によっては難しさを感じることもあるかもしれません。

発達障害のある方がグループディスカッション(GD)に対応するためには

では、どのような対策をとればいいでしょうか。

一般的なGDのコツはここでは省きます。(インターネットや本で調べられます)

発達障害のある方へのアドバイスとして、「1つの役割を極める」ことをオススメします。

GDの本質は「どうやってチームに貢献するか」です。

企業では基本的にチームで仕事を進めます。
GDの目的は応募者がチームの中でどのように振る舞うかを把握することです。
そのため 、どれだけ頭がよくて、どれだけ議論をリードしようと、チームに貢献できていなければ落とす会社が多いのです。
(会社によって必要とする人材が違うので、完全には言い切れませんが)

そのGDでは、特に決められていませんが応募者間で役割を決めることが多いです。
現在では、司会、書記、タイムキーパー、発表者を決めることが一般的です。
(詳しくは検索してみてください)

自分ができそうな役割を1つ決め、練習・本番問わず、必ずその役割を担当してください。
その役割でグループに対して貢献するのです。

1つの役割を決めることのメリットは以下の3点です。

(1)特性を活かせる

「発達障害のデメリットの裏にはメリットが隠れている」とよく言われます。
発達障害の特性により、他の人より適性がある役割を持っている可能性があります。

(2)何度も練習をしているので得意になる

同じ役割を何度も練習していると必然的に慣れ、成長していきます。
一つの分野に特化することで、多くの経験値を積んでください。

(3)空気を読む努力が減る

自分の役割を固定化すると、GD中の対応のパターンが把握できます。
そのため、チームの雰囲気や自分の立ち位置を深く考えずとも、議論に参加することが容易になります。

このように、「1つの役割を極める」ことで、自分の弱点をカバーし、特性を活かすことができやすくなります。

発達障害(ADHD)の筆者はグループディスカッション(GD)にどう対応したか

ちなみに、筆者(かめたーとる)の話をさせていただきます。
(10年以上前ですが)

私は就職活動当初、グループディスカッションにはよく落ちていました。
さすがにまずいと思い、役割を絞る作戦にでました。

<かめたーとるの場合>

▶ 司会……冷静だとできるが、議論に熱中すると全体が見えなくなる△
▶ 書記……人の話をまとめることが苦手×
▶ タイムキーパー……定期的に時計を見るなんて無理×
▶ 発表者……発表は好き&得意◯

ということで、発表者になる作戦をとりました。
発表者はなりたがる人が少ないこともあり、だいたい問題なくなれました。

発表者は途中までは普通に議論に参加しておけばOKです。
ただ、まとめの段階に入ると、立場が急に変わります。

最終的に発表をするのは私です。私の重要性は急激に高まります。
自分で頑張らなくても、議論の中心になります。
そして、周囲のメンバーが私をサポートしてくれます。

そこでみんなの力を借りながら、プレゼンを行います。
そのとき、私は大学の教授にお願いしてプレゼンの練習をかなり積んでいました。
プレゼンのとき、面接官が「おっ!」と顔をしたら、私の勝ちでした。

発達障害のあるなしに関わらず、苦手なことはあるはずです。
得意なことをどう活かすかが、就職活動、仕事のコツだと思います。

GDも自分の得意にしぼって取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

【かめたーとる】
ADHD(注意・欠陥多動性障害)の診断を受けた当事者。大学卒業後、金融機関を経てベンチャー企業に出向。そこで不適応を起こして逃げるようにフリーランスに。小・中学生対象の塾講師を経て、現在は様々な大学でキャリア教育、就職活動支援の講師をメインに仕事行なっている。特性上、数々の失敗体験、不適応体験を持つ。発達障害者の就労、ADHDの特性の記事などを担当するはずが、思いつくままに記事を書いている。

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