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問題を分析し、改善策を考える:(3)発達障害のある方のケアレスミス対策

【執筆者】かめたーとる
【プロフィール】
ADHD当事者。大学でのキャリア教育や就職活動支援、企業での障害者雇用の研修講師を務める。

 

発達障害のある方のケアレスミス対策として、1回目は「情報を整理する」こと、2回目は「確認する」ことと「体調を整える」ことについて記載した。
3回目はこの「情報を整理する」「確認する」「体調を整える」に共通することについて記載してみたい。

この3つに共通することとして、3つとも問題の原因を分析し、改善をしているのだ。最近、私は発達障害の方が生き抜くために最も大切なのは、問題解決能力だと思うようになっている。問題解決能力とは、言い換えると「何とかする力」だ。問題が起きたときに、なんとかしてクリアしていく力は、いやが上でも問題にぶつからないといけない発達障害のある方にとって、最も重要だと考えている。

問題解決能力

ケアレスミスを無効化するために

今回、ケアレスミス対策のために、「情報を整理する」、「確認する」、「体調を整える」という3つの対策をあげたが、多くはケアレスミスという「問題」が、なぜ起きているのかという「原因」を考え、その原因を無効化するための「解決策」を考えた結果、行っている方法だ。

ちなみに、解決策は自分ができるものではなくていい。他人に助けてもらうものもあるかもしれないし、思い切って環境を変えることもあるかもしれない。考え抜いた結果、問題を解決しないことを選んだとしても、それは立派な解決策だ。

そして、その解決策は必ず実践してみよう。実践してみてうまくいかないことは沢山ある。でも、うまくいかないことを学習し、その上で次の解決策を実現していくとケアレスミスをなくす方法がいつかは見つかる。

問題解決の実践は発達障害の困りごとの改善にも…

この問題解決の重要性はケアレスミスだけではなく、発達障害に関する困りごと全てに当てはまるように思う。
一番よくないのは、困りごとをそのままにしておき、放置すること。そして、二番目によくないことは、困りごとに対して表面的な対策を少し行い、諦めることだ。

諦めずに様々な手を打ってみよう。私は現在、なんとか家族を養える収入を得ることができているが、それは発達障害も含めた目の前の問題を解決し続けたからではないかなと思っている。

今も嫌と言うほどミスをするし、その結果、仕事を失ってしまうこともある。しかし、以前と比べたらかなりマシになってきた。

私はこのブログで様々な解決策を書いている。それは私がうまくいったやり方だ。環境・仕事内容・特性が違う方にうまく当てはまるか分からない。私は20代の頃、仕事のやり方に関する本を山のように読んだが、実践してもうまくいかないことばかりだった。

でも、本のやり方でうまくいったこともあるし、本で書かれていることが参考になって自分なりの解決策を見つけた場合もあった。私のやり方を公開することで、発達障害のある方にとって、参考になる点があればと思い、こうしてブログを書いている。

今回は具体的な手法ではなく、なんか精神論っぽくなってしまったような気もする。だが、どちらにせよ、様々な手段を追求し、自分なりのやり方を見つけることは非常に重要だ。

ケアレスミスによって、かなり大変な目に遭うこともあるのは、私も何度も体感してきた。だからこそ、自分なりにミスを減らす方法を考え続け、実践する。発達障害がある上で、ケアレスミスも含めた困りごとをなんとかしていくこと。当たり前のことだが、本当に重要なことだと思う。

 

【かめたーとる】
ADHD(注意・欠陥多動性障害)の診断を受けた当事者。大学卒業後、金融機関を経てベンチャー企業に出向。そこで不適応を起こして逃げるようにフリーランスに。小・中学生対象の塾講師を経て、現在は様々な大学でキャリア教育、就職活動支援の講師をメインに仕事を行なっている。特性上、数々の失敗体験、不適応体験を持つ。発達障害者の就労、ADHDの特性の記事などを担当するはずが、思いつくままに記事を書いている。

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