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自身の”自立”と”自立支援”の重要性について

皆さんこんにちは。エンカレッジ心斎橋でコーディネーターをしています、辰本(たつもと)です。
2019年も気付けばあと約2ヶ月となり、徐々に肌寒くなってきましたね。そろそろお鍋の季節といったところでしょうか。皆さんは何鍋がお好きですか?ちなみに私は、ごま豆乳鍋です。
さて、今回は「自立」ということについて、お話したいと思います。

自立

エンカレッジでは様々な事業をおこなっていますが、その中にある「就労移行支援事業」とは“障害者総合支援法に定められた自立支援給付の一部”であり、つまりは就労という側面から皆さんの自立を支援する事業です。
皆さんは、「自立」と聞いてどんな状態を思い浮かべますか?一人暮らししていること?家事ができること?それとも、誰にも頼らず生きていることでしょうか?

自身の”自立”と”自立支援”の重要性について

私は、これまでの様々な経験から自立支援の重要性を痛感してきました。そしてその中で感じたのは、「自立とはある意味、依存先を増やすこと。“自分が出来ることをする”だけでなく、出来ないことは適切に頼って自己実現する力を持つこと。」という思いです。

様々な経験の中の一つとして、学生時代にカンボジアの孤児院でボランティアをしていたことがあります。そこでは、

▶ 物資ではなく教育が求められている
▶ 海外からのボランティアが井戸を作っても現地の方が運用出来なければ意味が無い
▶ 教育によるシステム作りや自立支援が必要

など、本当の意味で自立に繋がる支援とは何なのかを考えさせられました。
その場しのぎの物資だけに依存しては現地の方の自立する力を奪ってしまう。そうではなく、彼らが自分たちで学び、食糧を作ったり雇用を生み出していけることが大切なのだと知りました。

大き過ぎる話のように見えますが、これは日常の中でも同じだと思います。生きていれば、誰しも大なり小なり悩むことや困ることがあるはずです。
相談出来る相手、利用できる社会サービス、少しさみしくなった時の暇つぶしレパートリー、ほっと一息つけるカフェ、自分で自分をご機嫌にする方法など、これらもある意味“依存先”といえます。
どこか一つに依存するのでなく、自分自身で選択して必要な時に頼ることが「自立」なのではないでしょうか。

エンカレッジでは、プログラムの中でも利用者の皆さんの「自立」のための練習をしています。
例えば「マイタイム」は、担当のスタッフと相談しながら、今の自分自身に必要な作業を整理し、優先順位を決めて取り組む時間です。
「ソーシャルクラブ」では、利用者の皆さん同士で計画を立てて、観光地などに出かけます。もちろんスタッフもフォローをしますが、主役は利用者の皆さんであるという視点を大切にしています。

自立のための練習

最後に

私がエンカレッジで過ごす中で心がけていることは、利用者の皆さんに寄り添った支援です。
目の前だけでなく将来を見据えた皆さんの自立に向けて、一緒に進んでいきましょうね。

日々悩むことはたくさんありますが、“出来ることから少しずつ”私自身も支援者として自立していきたいと思います。

発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ

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