はじめの第一歩に。”すきなものノート”
はじめまして。エンカレッジ京都三条の福永です。
誰かと顔を合わせれば「暑いですね」としか言っていなかった夏が終わって、そろそろ季節は秋ですね。永遠のように思われた夏も、終わってしまえばあっという間だったような気がします。
さて、何を書こうかさんざん悩んだのですが、今回私がご紹介するのは「すきなものノート」についてです。どうぞ、気楽な気持ちでお付き合いいただけたらと思います。
「すきなものノート」について
このノートを作るに至った経緯
私は、社会人になって初めて就職した会社で環境に適応できずに、体調を崩した経験があります。実家で静養をしていたのですが、焦りや不安で何にも手がつかず、心も落ち着かない日々を過ごしていました。その時、何とかしてこの状況を変えたい、前に進みたい!と思ってはじめたのがこのノートです。
すきなものノートの作り方
1.自分の気に入ったサイズのノートを用意する(罫線はないほうが使いやすいです)
2.自分の気に入ったペンを用意する
3.1ページにつきひとつ、自分の好きなものとその理由を書く(絵を入れても良いです)
4.余裕があれば、色鉛筆で色をつける
5.誰にも見せずに大事にしまっておく(ここが大切です)
6.好きなものが増えたら、追加する
このノートの効用
(1)自己理解の第一歩
辛い状況にある時、いきなり自分や現実と向き合うには勇気が必要ですし、言葉にするのは難しいかもしれません。その時、まずは手始めに「自分の好きなもの」について考えてみると、意外とすんなり言葉が出てくることがあります。少し期間を置いてからノートを開いてみると、「あれ、意外といいこと言ってるじゃん!」ということに気が付きます。そのなかから、自分が大切にしたいことも見つかるはずです。また、「誰にも見せない」と決めておくことで、自分のありのままの言葉を安心して書くことが出来ます。
(2)リフレッシュ
無理して沢山の言葉を書く必要はなくて、言葉が尽きたら終わりにして良いのですが、「すきなもの」で頭をいっぱいにした後は、心地よい疲れを感じることが出来ます。リフレッシュにも効果があると思います。ただ、どんなに好きなものでも1ページにおさめることが大切です。それ以上書くと疲れすぎてしまいます。
書いた後の使い方
書きっぱなしにしておいてもそれはそれで良いのですが、しばらくしてから見直してみると、色々な気づきを得ることがあります。また、本当に落ち込んだ時は「すきなもの」について考えられなくなることがあります。ノートに書き残しておくことで、「そういえば…!」と思い出すことが出来ます。
まとめ
少し長くなってしまいました…。
私は当時書いていたこのノートを今でも大切に持っていて、時々疲れてしまった時に開くようにしています。書いていたのはもう8年くらい前のことになりますが、未だにこの時の言葉に励まされることがあります。
「辛い気持ちでいっぱいで、何から手を付けていいか分からない」という方がもしおられたら、少しでも前に進む一助になればうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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