発達障害のある大人の家庭生活について

発達障害当事者の家庭生活とは?

今回は、発達障害当事者である私の家庭生活について書いてみたい。
私は結婚しており、小さい子供が1人いる。

発達障害による不適応がひどいときは、自分が家庭を持つ大人となり、子供を育てるということが考えられなかった。ありがたい限りだな、と感謝をしながら生活している。

と、いっても、発達障害が家庭生活に影響しないかというと、そんなことはない。発達障害がない大人たちが「当たり前」にできる多数のことが、私にとっては非常に困難なのだ。

妻には生活上で相当な迷惑をかけてきたし、今でも迷惑をかけ続けている。
そこで、発達障害のある一人の大人として私が家庭生活でどんな苦労をしているかと、その対応を書いていこう。

発達障害のある大人の、家庭生活での苦労

私が家庭生活で苦労しているのは、主に以下の3点です。

1)片付けられない

とにかく片付けられない。自分の部屋は汚いし、大量のプリント・資料類で埋まっている。服なども出しっぱなしで、自分で片付けることができていない。

仕事上も困るが、なんといっても困るのは子供の存在。
子供が小さいので、大事なプリントを机に放置して「ばいきんまん」を書かれたことがある。(プリントを再発行してもらうのが大変だった)
また、片付け忘れたものによっては、怪我・誤飲による窒息などの原因となり危険な状況になることもある。それが何より怖いのだが、どうもうまく片付けられないのだ。

2)家事が苦手

皿洗いが甘い・服をたたむのが下手など、家事の手伝いはするものの、妻が満足するレベルに達さない。手伝いをすることで、事態をさらに悪化させ、妻のストレスを増大させることも多い。

3)頼まれごとを忘れる

妻からいろいろなことを頼まれるが、頻繁に忘れてしまう。メモをするなどの工夫をしているが、そのメモをなくすことも多いのだ。
中には、沸騰しているヤカンの火を消し忘れるなど、一歩間違えれば重大な事故につながりかねないものもあった。

発達障害で苦労している大人は、生活に工夫を取り入れてみるのも一つの手

子供が生まれるまでは、妻が頑張ってくれていた。
夫(私)の収入が少ないので、働いて収入を得て、片付けを含めた家事も全部やってくれていた。

しかし、子供が生まれて妻が育児にとられる時間が増大するようになった。
そのため、私は仕事をしながら家事・育児をできるだけサポートしないといけない状況となったのだ。
でも私は家事が極めて苦手なのである。

そんな私は家事にどう対応しているのか。いや、我が家ではどう対応しているのか。
試行錯誤の結果、我が家では(妻が)「ペナルティ」をうまく利用している。

私は「自分の部屋を毎朝5分間片付ける」約束を妻としている。5分片付けるだけでも、毎日繰り返すと部屋はある程度キレイになる。
もしその片付けを忘れて仕事に行った場合、帰宅後に皿洗いなど、30分相当の家事をすることになっている。(私が担当することになっている家事に加え、30分間の家事が追加されるのだ)

帰宅後の30分の家事は大きなペナルティなので、私が片付けをする動機になっている。
妻にとっては、私が部屋を片付けるにしても、帰ってから家事をするにしてもどちらにせよ、嬉しいことである。(どちらかと言うと、片付け忘れることを願っているようだ)

このような「ペナルティ」が我が家にはいくつかある。コツは、やっても、やらなくても、家族が喜ぶ内容にすること。そうすることで、どちらに転んでも家族にとってプラスになる。私も、以前より部屋がキレイになり仕事の作業効率が上がっている。家庭生活で苦労している発達障害のある大人の方、 “効果的な”ペナルティの設定、ぜひ一度試してみては。

と、いうことで、洗ったつもりの食器が油まみれだったペナルティとして、妻へのスイーツ(300円以上)を買ってきます。

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かめたーとる

【かめたーとる】
ADHD(注意・欠陥多動性障害)の診断を受けた当事者。大学卒業後、金融機関を経てベンチャー企業に出向。そこで不適応を起こして逃げるようにフリーランスに。小・中学生対象の塾講師を経て、現在は様々な大学でキャリア教育、就職活動支援の講師をメインに仕事を行なっている。特性上、数々の失敗体験、不適応体験を持つ。発達障害者の就労、ADHDの特性の記事などを担当するはずが、思いつくままに記事を書いている。

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