グループの持つ「チカラ」
こんにちは。エンカレッジの東(あずま)です。
エンカレッジでは古株になるのですが、やっとブログの順番が回ってきました。たぶん、バトンを回しにくかったのだろうと思います。笑
書きたいことはいろいろあるのですが、今回はエンカレッジの中にいて実感していることについて書きたいと思います。
それはグループの持つ「チカラ」です。
グループの持つ「チカラ」
一般的に発達障害のある人はコミュニケーションや人間関係が苦手というイメージがあると思います。確かに、話をすることに苦手意識があったり、相手の意図を汲み取って会話をするのは難しいことだったりします。
実際、エンカレッジを利用している人たちの多くが「コミュニケーションが苦手」と話されます。だから、エンカレッジでしているグループワークや話し合いというのは、苦手なことに取り組んでいることかもしれません。
特性を活かすとか、長所を伸ばすということに着目すれば、苦手なことをするより得意なことに取り組んで、そのスキルを磨くほうがよいという考え方もあります。実際にそういった活動をされているところも少なくありません。
では、なぜエンカレッジでは、グループワークをしているのでしょうか。
エンカレッジでグループワークを行う理由
一般的な理由としては、コミュニケーションの機会を通じて、そのスキルアップを図ることができるからです。人間関係がうまくいかず、自信を無くしてしまった人たちにとって、安心できる環境の中でコミュニケーションができる機会は大切だと思います。
ただ、私はコミュニケーションの機会よりも大切だと思っていることがあります。
それは、グループがもたらす「希望」です。
話を聞いてもらったり、共感してもらったり、自分だけではないと知った時に勇気づけられることがあります。
知ってもらうと安心します。
似ていると嬉しくなります。
グループワークではいろんな話をします。
語り合うことで気づくこと、役に立つこと、支えること、支えられることがあります。
そんな光景をたくさん目の当たりにしてきました。
アメリカの精神科医ヤーロムは、グループのもつ「11の治療因子」をあげています。括弧の中は私なりに解釈した意味です。
11の治療因子
1)希望(希望をもたらす場所があること)
2)普遍性(誰かと繋がっていていること)
3)情報の伝達(役に立つ情報を伝えたり、聞いたりすること)
4)愛他主義(誰かの役に立っていること)
5)初期の家族関係の修正的繰り返し(受け入れられていると実感できること)
6)社会適応技術の発達(社会に必要なことを経験すること)
7)模倣行動(仲間の行動から学ぶこと)
8)対人学習(人間関係を築いていくこと)
9)グループの凝集性(仲間意識が芽生えていくこと)
10)カタルシス(不安や悩みを語り、癒されること)
11)実存的因子(将来のことを前向きに考えること)
社会はテレワークやオンラインといったコミュニケーションのスタイルに急激に変化していますが、人と人がリアルで繋がり、語り合うことでしか得られないものがあります。
それがグループのもつ「チカラ」であり「希望」だと思っています。
エンカレッジは、これからもグループワークやみんなで過ごす時間を大切にしていきたいと思います。そして、エンカレッジが皆さんにとっての居場所となり、勇気づけられる存在になることができれば、これほど嬉しいことはありません。
発達障害があって、人間関係やコミュニケーションに自信がないと思っていたら、エンカレッジに来てほしいと思います。
みんなと一緒に話しましょう。きっと楽しいと思います。
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