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履歴書対策

【執筆者】かめたーとる
【プロフィール】
ADHD当事者。大学でのキャリア教育や就職活動支援、企業での障害者雇用の研修講師を務める。

 

就活に臨まれる発達障害のある方へ。
『📗 これから始める就活対策~就活本番編~』と題し、3回に渡って書いていきます。

第1回目は「履歴書対策」です。
発達障害のある方の就活対策のヒントになれば嬉しく思います。

📗 これから始める就活対策~就活本番編~
▶ 履歴書対策
▶ 筆記試験対策
▶ グループディスカッション(GD)対策

企業の採用担当者が、あなたに初めて接するのは履歴書となることが多いです。
つまり、履歴書はあなたの第一印象に繋がります。
じっくりと準備、対策をして取り組んでください。

ここでは発達障害のある方に特に注意していただきたい点に絞ってお伝えします。
その他は、通常の履歴書の書き方を大きく変わることはありません。

履歴書対策 障害者雇用特有の項目について

障害者雇用枠での就職を目指す場合、履歴書の本人希望記入欄に障害のことを記入する必要があります。

✅ 手帳の種類
✅ 診断名
✅ 苦手な事
✅ そのために努力している事
✅ 配慮を求めたい内容

を記入するようにしてください。

他者に履歴書を見せてフィードバックをもらおう

必ず他者に見てもらい、修正点や改善点がないかを確認してもらってください。
自分一人で作った履歴書には、ミス・内容面での課題が残っていることが多いです。
何度チェックしても、気がつかない場合も多いです。
そのまま提出すると、せっかくのチャンスが台無しになってしまいます。

家族や友人などに見てもらうことも有効ですが、キャリアセンター、ハローワーク、就労移行支援事業所などトレーニング機関(参考:→《支援機関を探す》)の、専門の支援者に見てもらうことで、間違いがなくなり、内容も改善されるのでオススメです。

特に、障害者支援に特化している支援機関の場合、障害のある方々向けの履歴書のサンプルが充実していることがあり、自分の特性に合った履歴書を作りやすくなります。

履歴書は手書き?パソコン?

履歴書を作成するにあたり、

「手書きで作るのか?パソコンで作るのか?」

と疑問に思われるかもしれません。確かに悩みどころです。

手書き指定の場合は、もちろん手書きで作成する必要があります。
また、手書きの履歴書でその人の個性を見ようとする企業もあり、そういう企業では手書きの方が有利に働く場合もあります。

一方、パソコンの場合、最大のメリットは一度作ったものを何度も使えることです。
時間の短縮にもつながり、また新たにミスが出ることがありません。
また、文字を書くことが苦手な方は、文字だけでマイナスのイメージがつかないことも大きなメリットです。

支援者などの力を借りて、一度ミスのないものを作れば、履歴書で落ちる可能性を下げることに繋がります。
ただ、一箇所でもミスがあれば、全ての企業にミスのある履歴書を送ることになりかねないので、注意してください。

ポイントは、「定期的に見直す」ことです。
時間や環境の変化で変わる項目もあります。
(誕生日を迎えたのに年齢が更新されてない場合など)

また、気がつかずにキーボードに触れ、不必要な文字が増えたり、必要な内容が削除されたりすることもあります。

定期的に見直し、正確性を保ち続けることが必要です。

 

【かめたーとる】
ADHD(注意・欠陥多動性障害)の診断を受けた当事者。大学卒業後、金融機関を経てベンチャー企業に出向。そこで不適応を起こして逃げるようにフリーランスに。小・中学生対象の塾講師を経て、現在は様々な大学でキャリア教育、就職活動支援の講師をメインに仕事行なっている。特性上、数々の失敗体験、不適応体験を持つ。発達障害者の就労、ADHDの特性の記事などを担当するはずが、思いつくままに記事を書いている。

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