catchview

健康じゃないとちゃんと働けない

【執筆者】星明 聡志
北摂杉の子会ジョブジョイントおおさか 所長

 

みなさん、こんにちは。
「じぶんを知る『じぶん学』のチカラ」第3回です。

今回は“健康”について取り上げます。

様々な事態に対応しながら働くためには「健康を保つこと」が大切

いきなりですが皆さんは健康ですか?
「健康」を意識して生活されていますか?

僕は社会人になって十数年経ちましたが、年々「健康」について意識するようになってきました。
理由はいろいろとありますが、僕の持論として「健康じゃないとちゃんと働けない」と思っているからです。

健康とは、心身ともに安定していて、ぐっすり寝られるとか、食欲があるとか、ストレスが溜まっていない、風邪や病気にならないなどを言います。

また、不健康は、健康の逆ですね。心身が不安定だったり、睡眠不足だったり、ストレスが溜まっていて食欲もなく表情も元気がないような感じでしょうか。

社会人になって思うのですが、働いているといろんなことがあります。
ストレスが溜まったり、自分のイメージ通りに仕事がうまく進まなかったり。夜更かしやお酒の飲み過ぎで寝不足、二日酔いで1日中気持ち悪いなんてこともあります。

まぁ~、二日酔いは自分で気をつけるしかないのですが、僕はストレスがたまるとお酒を飲み過ぎてしまいます。お恥ずかしい話ですが、これは最近ようやく自己理解できた癖で、ストレスとお酒と睡眠の関係性が良くも悪くも僕に影響を及ぼしているようです。

調子が悪いときは、仕事はホントうまくいきません。
ですし、そんなときに限って急ぎの仕事が入りいつも以上に忙しくなったり、トラブルが起きたりと、良くない出来事がいろいろと重なってしまうものです。

また、自分一人で働いているわけではないので、自分の仕事が順調であっても自分を取り巻く状況は良くも悪くも変化します。上司や部下の仕事が大変で手伝わないといけない、急なトラブルが発生する、緊急で会議に参加しないといけないなど、時には臨機応変な対応が必要とされます。そういった事態を乗り切り「ちゃんと働く」ためには、日々のパフォーマンスを一定に保ち、健康でいることがとても大切だと感じています。

どうせ働くならできるだけ毎日楽しく元気よく働きたいですしね。

健康的に働く・生活することは、いつの時代も大切だと言われてきました。
でも、人は日々の生活の中で「健康を保つこと」について、無意識のうちに疎かになってしまうのかもしれません。
不健康な状態にあまりメリットはなく、「健康」を決して甘く考えないほうがいいように思います。

健康でいるために取り入れたい4つのこと

さて、「健康」でいるために僕なりに考えていることを挙げてみました。(できていないことも結構多いですが…苦笑)

(1)毎日できるだけ笑顔で過ごす

 この「笑顔」は、お腹を抱えて大きな声で笑うということではなく、ニコニコと笑顔で日々を過ごすということです。
 いつも暗い顔をしていては決して健康的とは言えず、気持ちも沈んでいってしまいます。でも、無理をしてでもいつもニコニコと笑顔で過ごし、時々笑えば心はきっと晴れやかになります。「笑う」「笑顔」は、健康的な生活に欠かせません。毎日の生活で意識していけるといいですね。

(2)プラスの言葉を使う

 日々の生活の中で、自分の思い通りにならなかったり、ストレスが溜まったりすることもあると思います。そんな時は愚痴りたくなりますし、批判的な想いや発言もあるかもしれません。でも、そんな心境や言動は笑顔を失い、表情は硬くなり、不健康モードになってしまいます。
 言葉は表裏一体と言われ、どんなマイナスな言葉もプラスの言葉(肯定的な言葉)に、比較的簡単に置き換えられます。ただ、プラスの言葉を使うには、毎日のトレーニングが必要です。
 例えば、
「~できない」 → 「~ならできる」とか、
「~しないでください」 → 「~なら~できます」
「~大変だ」 → 「充実してる」
「めんどくさいなぁ」 → 「やってやるか」など、
 少し無理矢理にでもプラスの言葉を使う練習をすれば、少しずつ身についていきます。
 毎日、できるだけプラスの言葉を使おうと意識すれば、きっと健康的に過ごせると思います。

(3)良質な睡眠をとる

 睡眠は、健康を保つ上でとても大切です。短時間の睡眠で平気な方もいるかもしれませんが、できれば6~7時間の睡眠が望ましいと言われています。
 また、少しでも良質な睡眠をとるためには、「寝るための準備」も大切です。具体的には、睡眠の1~2時間前にはネットやゲームなどスマホ・PC画面はできるだけ見ないようにし、部屋を暗めにする、寝る前の食事は控えるなど、脳に対して「あと1時間ぐらいで寝るよ」と寝る準備を意識させ、脳に働き続けることで良質な睡眠が確保できるのだと思っています(僕は、睡眠についてたくさん勉強してきたわけではないので、一般的なことしかわかりませんが…)。
 僕も睡眠の質によって翌日の調子が変化するので、健康を支えている大事な要素は「良質な睡眠」だと、個人的に思っています。

(4)運動する習慣をつける

 最後は、運動の習慣です。学生のときは授業や部活動で運動する時間があったかもしれませんが、社会人になると運動する機会はなかなかなく、運動する習慣は減ってしまいがちです。
 ここで言う運動するとは、テニスやサッカーなどスポーツをするということではなく、ランニングやウォーキング、ストレッチ、筋トレなど自分なりのペースで気軽に取り組める運動をするということです。肉体的な疲労は、汗をかき、カロリーを消費し、リフレッシュにつながります。また、肉体的疲労が故に、よく眠れたり食欲が増したりもします。
 僕は毎日の仕事もあって(とっても言い訳ですが…)、運動したり趣味の登山をしたりする機会がなかなかとりにくいです。通勤時は、駅や職場まで歩いていますが、徒歩と言っても駅や職場までは5~10分なので運動とはあまり言えないように思います。
 ですので、できるだけ週に1~2回は、朝の出勤前に30分だけでもランニングするようにしています。最近は朝がとても寒いので、走り始めはなかなかつらいものがありますが、走って得られる肉体的疲労は気持ちのよい疲労で、リフレッシュにもなっています。
 運動による効果は、健康を保つ上でとても重要な意味を持っていると思うので、ぜひ無理のない範囲で自分なりのペースで取り組める運動習慣を身につけてもらえると良いと思います。

4つとも、自分なりのペースで毎日の生活に取り入れ、できるだけ習慣化することで無理なく健康を意識できるように思います。

健康的に生活することは、自分自身の人生においてとても大切であると思います。
健康な分、ちゃんと働けますし、遊びもちゃんと満喫できます。
健康であることに、デメリットはあまりないですからね。

ぜひ皆さんも、「健康」を意識した生活を送ってもらえればと、勝手ながらそんな風に思っています。

 

【星明 聡志】
社会福祉法人北摂杉の子会ジョブジョイントおおさか、所長(2014年より現職)。 学校を卒業後、障がいのある人の地域生活支援の仕事をして10数年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの色んな支援に携わってきた。最近は、「ASDのある人の自分らしい働き方・生き方をデザインすること」を自分のテーマとし、型にはまらない生き方の良さを創造しようと日々奮闘中。ライフワークとして楽しみながら働くことをモットーとしている。 趣味は、登山、散歩、読書。1時間近く半身浴しながら読書することが日々の至福のひと時。今年は、北岳、仙丈ヶ岳、槍ヶ岳への登頂を目標に、マイペースにトレーニング中。

就労移行支援エンカレッジ02 就労移行支援エンカレッジ01