1)発達障害のある学生が、内定後から入社までにやっておいた方がいいこと
【執筆者】かめたーとる
【プロフィール】
ADHD当事者。大学でのキャリア教育や就職活動支援、企業での障害者雇用の研修講師を務める。
テーマをいただいたので書いてみる。
発達障害のある学生は、内定後から入社時まで何をやっておいた方がいいだろうか。
内定後から入社までは、多くの学生にとって比較的自由に時間を使うことができる時期になる。もちろん、単位取得、卒業論文、資格試験、アルバイトなどで忙しくしている方もいる。しかし、社会人として働き始める前の、最後の自由のある時期である方が多い。
そんな自由な時期にやっておいた方がいいこととはなにか。最もオススメなことは「好きなことをやる」ことだ。
言うまでもないことだが、社会人になると自由時間は減る。
会社を辞めるなどして失業状態になると、時間ができるが働いていないプレッシャーが襲ってくることが多い。時間はあっても好きなことを気ままに楽しめないことが多いのだ。
社会人になると自由な時間が減る、だから…
だから、発達障害の有無に関係なく、内定が出てから入社までは好きなことをした方がいい。それが遊ぶことなのか、旅行なのか、学業なのか、ゲームなのか、スポーツなのかなどは人によって異なるだろう。ただ、自由時間を楽しめなかった後悔、何かやり残した後悔がないように、好きなことに時間を遣おう。
もしかして自由に時間を使うことが時間の無駄に感じる方もいるかもしれない。自分の発達障害特性を考えると、何かに取り組んだおいた方がいいのではないかと、焦りを感じる方もいるかもしれない。
その気持ちは、同じ発達障害がある身としてよくわかる。それでも、私はこの大学時代の自由な時間を好きなことに遣うことは、その後の人生にとって重要だと思うのだ。
大学時代の私の場合
ずいぶん昔のことになるが、大学時代に内定をもらった後の私は趣味である人文系の本を読むことと、憧れだったアメリカ旅行に行った。人文系の本は好きだが、社会人になってからは読む時間がなさそうであったため、気になる本をとにかくたくさん読んだ。また、アメリカがどんなところか気になっていたので、1週間かけて様々なところを一人で回った。
それが直接仕事の役に立ったわけではない。社会人になってから10年くらいは地獄の仕事生活が続いたので、内定後から社会人になるまでの経験が何かに活きているという感覚はなかった。
しかし、今になって思うが、内定後から社会人の時間で自分の好きなことをできたのは、自分の知見を広げてくれた。また、「やり残した」という後悔を残さなかったことも、私が人生を前向きに歩むために重要だったようだ。
そういったこともあり、内定後から入社時までには、まず好きなことをやることが最も重要だと思う。多くの方にとって、人生で最も自由な時間を楽しもう。
と、ここまで書いてみてふと気づいた。おそらく、私にテーマを指定した方が望んでいる内容はこれではないだろう。
発達障害を持っている方が、内定後どんなことをすれば、社会人として適応しやすくなるのかについての記事を期待しているのだろう。
ということで、ここからが本題になる(前置きが長すぎるというツッコミはなしで…)。
発達障害のある学生が入社までにやっておくべきこと
「好きなことをやる」ことを最優先にしながら、加えて、発達障害がある学生の場合、内定後の期間に準備しておいた方がいいことは何だろうか。
私は3つあると思っている。この3つを準備しておかなかった私は、入社後に苦労した。
それは、(1)ビジネスマナー学習、(2)コミュニケーション体験、(3)銀行口座準備の3つだ。
それぞれの詳しい内容については、次回の記事に回したいと思う。
うーん、ADHD特性の衝動傾向が出て、気がつけばまとまりのない記事になってしまった。たまにはいいか。。。
【かめたーとる】
ADHD(注意・欠陥多動性障害)の診断を受けた当事者。大学卒業後、金融機関を経てベンチャー企業に出向。そこで不適応を起こして逃げるようにフリーランスに。小・中学生対象の塾講師を経て、現在は様々な大学でキャリア教育、就職活動支援の講師をメインに仕事を行なっている。特性上、数々の失敗体験、不適応体験を持つ。発達障害者の就労、ADHDの特性の記事などを担当するはずが、思いつくままに記事を書いている。
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